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鍼灸や漢方の効果はいつわかる?|やめ時の見極めは1か月

鍼灸や漢方の効果はいつわかる?|やめ時の見極めは1か月

春来

鍼灸や漢方薬を始めてみたけれど、「これ、効いているのだろうか」と思っていませんか。1回受けただけでは何も変わった気がしない。そんなとき、続けるべきか迷ってしまいますよね。

私はうつ病で休職していたとき、痛くない鍼灸治療(脉診流経絡治療)と漢方薬を続けていました。正直に言うと、1回目の治療では、良くなっているのかどうかあまりわかりませんでした。

ただ、いま振り返ると、こう思います。合っているときは、その場でわかることもある。時間がかかるのは「合っていない」ことを見極めるほうでした。

この記事では、鍼灸や漢方の効果をどのくらいの期間で、どこを見て判断すればいいのかを、私の体験をもとにお伝えします。

読み終わるころには、「効いているかどうか」を自分で確かめる方法が見えてくるはずです。

なお、効き方や合う・合わないには個人差があります。私自身は病院にかかりながら、痛くない鍼灸と漢方薬を続けてきました。血液検査や画像検査など、病院でしか調べられないこともあります。気になる症状があるときは医療機関にも相談してください。

鍼灸や漢方の効果は、いつわかるのか

ずばり、1回で決めず、まずは1か月は続けてみる、というのが私の答えです。

ここで大事なのは、「合っているか」と「合っていないか」で、わかるまでの時間が違うということです。

私の体感では、合うものに当たったときは、わりと早くわかりました。 漢方薬では飲んだその場で楽になったことがありますし、鍼灸でも1週間後に先生から変化を指摘されました。

時間がかかるのは、その逆です。1回受けて何も感じなかったとき、それが「合っていない」からなのか、「変化が小さくて気づけていない」だけなのかは、その場では区別がつきません。 ここを見極めるのに、私の場合は2週間から1か月かかりました。

だから、1回でわからなくても、それだけで見切らないでほしいのです。

そして続けていくと、1か月、半年、1年という単位で、体調が良くなっていることがはっきりわかるようになります。

痛くない鍼灸の場合|1回目・1週間後・1か月後

ここからは、私の体が実際にどう変わっていったかを時系列で書きます。ここでの鍼灸治療とはすべて痛くない鍼灸治療(脉診流経絡治療)での話です。同じ「鍼灸」でも、痛みを伴う一般的な鍼とは治療方法が違います。どこが違うのかは痛くない鍼灸治療とは|一般的な鍼灸との違いにまとめています。

1回目:変化はよくわかりませんでした

休職1年後、私は通っていた鍼灸院を変えて、H先生の治療院に移りました。

初めての治療を受けた直後の私の正直な感想は、体調が良くなっているのか、よくわかりませんでした。

それどころか「やっぱり自分には鍼灸治療の適性がないのかもしれない」と頭をよぎったほどです。それでも、1回では良し悪しがわからないと思い、とりあえず1週間は続けてみることにしました。

いま振り返ると、ここで見切らなかったことが分かれ目でした。1回目でほぼ何も感じないのは、失敗ではありません。 あとでわかったことですが、このとき体はもう変わり始めていて、私が気づいていなかっただけでした。

1週間後:自分より先に、先生が気づいた

1週間後、治療のあとの雑談でH先生はこう言いました。

「体調はどうですか?脈から見ると1週間前とは別人ですよ」

正直、驚きました。私自身には劇的な変化がある実感はなかったからです。そのことをそのまま伝えると、「軽くでいいので運動を始めてみてください。体的には運動を始めても問題ないので、疲れすぎない程度で」と言われました。

ここでわかったのは、体の変化は、自分の実感より先に起きていることがあるということです。自分の感覚だけを頼りにしていると、変化に気づけないまま「効いていない」と結論を出してしまいます。

裏を返せば、合っている治療なら、1週間でも体は変わっているということでもありました。

1か月後:散歩の時間が15分から1時間になった

H先生に言われたとおり、私は毎日散歩をすることにしました。

そして治療開始から約1か月後、1時間は散歩できるようになっていました。 治療を受ける前は15分歩くのがやっとだったので、自分でもとてつもない進歩だと思いました。

このとき私がはっきり自覚したのは、「うつ症状が軽くなった」ではありません。歩ける時間が4倍になったという、明確な事実のほうでした。

さらに2か月後には、休職してから毎月電話をくれていた友人から「以前と比べると声色もよくなってるし、思考もポジティブになってるよ」と言われました。

他人からの「体調が良くなってるよ」という言葉は、貴重な材料になります。 自分の体を診てくれている先生や、気兼ねなく話せる相手の言葉は、自分の状態を客観的に知る機会になります。

治療院を変えてから体調が回復していった経過は、こちらに詳しく書いています。

漢方薬の場合|合うものは、飲んだその場でわかった

漢方薬についても書いておきます。

始める前の私は「漢方薬はじわじわ効くもの」という印象を持っていました。ところが自分に合う漢方薬に出会ってからは、私の体感では早い段階で、体が温まる・眠りの質が上がる・不安感がやわらぐ・食欲が出る、といった変化を感じました。

いちばん体に合っていると感じた漢方薬は、飲んだその瞬間に体が楽になるのを感じました。 そこから2週間から1か月で、より効果を感じはじめました。

つまり漢方薬も、合っているときは早い。ここは痛くない鍼灸と同じでした。

一方で、飲み始めの変化がすべてではありませんでした。続けるほどに手応えはむしろ強くなり、1年9か月たった今も良くなっている実感があります。 その経過は漢方薬を飲み続けて変わったことにまとめています。

なお、合わない漢方薬を飲み続けたときは、種類によっては食事が喉を通らなくなったことがありました。「飲んでいて調子が悪い」と感じたときは、1か月を待たずに薬局の先生に相談してください。

変化を見るときの4つのコツ

では、具体的にどこを見ればいいのか。私が実際にやっていたことを4つに整理します。

① 1回で決めず、まずは1か月

1回の治療や1日ぶんの漢方薬で「効かない」と決めないことです。1回ごとの変化は、自分では感じ取れないくらい小さいことがあります。合っていないと見極めるには、1か月は必要です。

② 比べる相手は「治った状態」ではなく、1か月前の自分

ここがいちばん大事だと思っています。

治った状態を基準にしてしまうと、どれだけ良い変化が起きても、「まだ全然良くなってない」という結論にしかなりません。比べる相手を1か月前の自分にすると、変化に気づけます。

良くなっているとわかると、続けようという気持ちになります。それが次の1か月のモチベーションにもなりました。

③ 症状そのものより、できることが増えたかを見る

「不安が減ったか」「気分が良くなったか」も、1か月単位で振り返るぶんには材料になります。ただ、その日の調子に左右されるので、はっきりした指標にはしづらいものです。

私の場合、はっきりわかったのは散歩が15分から1時間になったという事実でした。症状の重さではなく、できるようになったことを見るほうが、変化をつかみやすいと感じています。

  • 歩ける時間が延びた
  • 眠れる日が増えた
  • 外出できる回数が増えた
  • 外出できる距離が延びた

こうした「数えられること」を、月に一度思い出してみてください。

④ 自分でわからないときは、人に聞く

いちばん確かなのは、自分の体に聞くことです。ただ、それでもわからないときがあります。私の場合、先に気づいたのは他人でした。

  • H先生の「脈から見ると1週間前とは別人ですよ」
  • 友人の「声色もよくなってるし、思考もポジティブになってる」

わからないときは、治療をしてくれている先生に聞くのが一番だと思っています。 自分の体を実際に診てくれている人なので、根拠のある答えが返ってきます。私も復職してからしばらくして、先生に自分の状態を聞いてみたことがあります。

家族や友人に「最近どう見える?」と聞いてみるのも、立派な判断材料になります。ただし聞く相手は、親密な人にしてください。 中途半端な関係の人に聞いても、意味は薄いと感じています。

1か月見ても変化がないと感じたら

1か月続けて、それでも何も変わらないと感じることもあると思います。

そのときの基本は、効果を感じないなら見切って次を探す。だと思っています。

ただ、材料は効果だけではありません。もうひとつ、初回の時点ですでに手元にあった材料があります。先生が、あなたの体の状態や原因を説明してくれたかどうかです。

なぜこれが材料になるのか。説明できるということは、その先生がこちらの体の状態を把握しているということだからです。

何が原因で、いまどこに向けて治療をしていて、どうなれば良くなったと言えるのか。それが言葉になっていれば、こちらも自分の変化を確かめる物差しを持てます。逆に説明がないと、確かめる手がかりが自分の感覚だけになってしまいます。

そして、この2つは答えが出るまでの時間が違います。

  • 効いているかどうか:1か月続けないとわからない
  • 説明があったかどうか:初回のその場でわかる

だから、1か月たって変化がないときは、初回を思い出してみてください。説明があった先生なら、もう少し続けてみる理由があります。説明もなく、変化もないなら、変えることを考えていいと思います。

私には、この差がはっきり出ました。1年通っても良くならなかった治療院では、自分の体がどういう状態なのかを聞かないまま時間が過ぎました。H先生は初診の時点で、原因も、脈から見える状態も、言葉にして返してくれました。この違いは、1か月待たなくてもわかったことです。

付け加えると、1年通ったこの治療院も、痛くない鍼灸でした。同じ治療法でも、先生によって結果は変わりました。

続けるか変えるかの判断と、変えると決めたあとの動き方は、こちらに詳しく書いています。

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございます。 鍼灸や漢方の効果をいつ・どう判断するかについて、要点をまとめます。

1回で決めず、まずは1か月
 合うものは早くわかることもあります。時間がかかるのは「合っていない」と見極めるほうです。

比べる相手は1か月前の自分
 「治った状態」と比べると、どれだけ良くなっても足りなく見えてしまいます。

症状より、できることが増えたかを見る
 私の場合は、散歩が15分から1時間になったことが最初のはっきりした変化でした。

わからないときは人に聞く
 自分の体に聞くのが一番ですが、わからなければ治療をしてくれている先生に聞くのが確実です。

変化がないと感じたときは、説明の有無も材料にする
 説明できる先生は、こちらの体の状態を把握しています。効果の判断には1か月かかりますが、これは初回でわかります。

すぐに変化がなくても焦らないでください。治療を始めてみたのであれば、まず1か月前の自分と比べることから始めてみてください。

一度大きく崩してしまった体調は、すぐには良くなりません。改善を実感しながら治療を続けていくためにも、自分に合った治療法を探していきましょう。

これからも皆様に少しでも参考になる内容をお伝えできればと思っています。皆様の明日がより良い日になることを願って。

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⚠️ 免責事項 この記事は筆者の個人的な体験をもとにした情報提供です。病気を良くする方法として鍼灸・漢方という選択肢があることを知っていただくことを目的としており、病院での治療を否定するものではありません。治療方針については必ず医師または専門家にご相談ください。

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この記事を書いた人

春来(はるき)

IT企業SE・30代。うつ病で休職後、鍼灸・漢方との出会いを経て復職。病院以外の選択肢があることを、実体験をもとに発信しています。

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