この記事の目次
私はうつ病と医師に診断され会社を休職しました。そこから痛くない鍼灸治療(脉診流経絡治療)と出会い、体調が回復していきました。
なかでも一番つらかったのが、眠れない夜でした。この記事では、休職初期に不眠に悩んだ私が、鍼灸に通ううちに眠れるようになっていった体験を、正直にお伝えします。
読み終わるころには、不眠との向き合い方の選択肢の一つとして、鍼灸という方法を知ってもらえるはずです。
なお、これはあくまで私個人の体験で、効果の感じ方には個人差があります。眠れない状態が続くときは、医療機関にも相談してください。
休職初期、一番つらかったのは眠れない夜だった
不眠が一番ひどかったのは、休職したばかりの頃でした。布団に入っても寝つけず、眠れないまま夜が更けていく感覚は、今振り返っても一番つらい時期だったと感じます。
このとき、何もしていなかったわけではありません。起きる時間と寝る時間は固定して、生活のリズムだけは崩さないようにしていました。
それでも、休職して最初の1か月はほとんど変化がありませんでした。それどころか、夜は睡眠薬に頼らないと眠れない状態が続いていました。
当時どんな睡眠リズムを組んで、眠れない夜をどう過ごしていたかは、こちらにまとめています。
ストレスから離れて、2〜3か月かけて少しずつ変わった
変化が出てきたのは、休職して2〜3か月ほど経った頃でした。仕事から離れたことでストレスそのものが減り、不眠の症状が出にくくなってきたのです。
特別なことをしたという感覚はなく、時間をかけて自然と眠りやすくなっていきました。
同じ時期に、私は薬に頼らない方法を探して鍼灸に通い始めていました。そこから3か月ほど経った頃には、睡眠薬を飲まなくても眠れる日が増えていきました。
ただ正直なところ、ストレスから離れたことと鍼灸と、どちらがどれだけ効いたのかは切り分けられません。私にわかるのは、その両方があった数か月で少しずつ眠れるようになっていった、という事実だけです。
薬の減量・中止は必ず主治医にご相談ください
これは当時の私の経過の記録であり、同じ方法をおすすめするものではありません。自己判断で睡眠薬などをやめると、症状が悪化することがあります。
そこから先は、1年ほど変わらなかった
眠れる日が増えたとはいえ、体調が良くなったとは言えない状態でした。そして、この状態がそこから1年ほど続きます。
最初に通っていた鍼灸院では、ある程度までは良くなったものの、そこから先が動かなかったのです。疲れがたまると、また眠れない夜が戻ってきました。
このときの遠回りが、私にとっては一番長い時間でした。
鍼灸院選びで私が失敗した点と、そこから学んだ見分け方はこちらにまとめています。
鍼灸院を変えて、2週間で実感した変化
転機になったのは、鍼灸院を変えたことでした。自分の体に合う鍼灸院(痛くない鍼灸・脉診流経絡治療)に通い始めると、2週間ほどでかなりはっきりとした変化を実感しました。
具体的には、寝つきが良くなったことと、夜中に目が覚めなくなったことです。それまでは布団に入ってもなかなか寝つけなかったり、夜中に何度も目が覚めたりしていたのですが、それが減っていきました。
同じ「痛くない鍼灸」でも、先生によってここまで変わるのかというのが、正直な感想です。
鍼灸を始めたきっかけや治療の内容については、こちらにまとめています。
「眠れるようになった」と気づいた朝
はっきり「良くなった」と感じたのは、寝つきが良く夜も目覚めず、朝になって自然と目が覚めたときでした。しかも、起きたときに疲れを感じなかったのです。
以前は朝を迎えても体が重いことが多かったので、この違いは自分でもすぐにわかりました。
鍼灸の先生から不眠について聞かれたことは、ほとんどありませんでした。体の変化そのものと、その変化に自分で気づけたことが、私にとっては一番の実感でした。
なぜ鍼灸で眠れるようになったのか(私の理解)
ここからは専門的な説明ではなく、私なりの受け止め方です。
うつ病は慢性的な疲労状態でもあると言われています。私の体感でも、眠れなかったのは気持ちの問題というより、体が回復できる状態になっていなかったからだと感じています。
睡眠薬は眠らせてはくれましたが、私の場合は「眠れた」という感覚が残りませんでした。一方で鍼灸に通ううちに体の疲れが抜けていき、その結果として自然に眠くなる、という順番だったように思います。
実際、眠れるようになってから散歩を始められるようになりました。逆ではありません。眠れないまま体を動かそうとしても、当時の私には体力が残っていませんでした。
冷えについても同じことを感じていて、体の土台が整うと、その上にある不調が一つずつ落ち着いていく感覚がありました。この点は冷え性が鍼灸で改善した体験|冷えの治療がうつ病回復の土台だったでも書いています。
「不眠」という言葉に、今でも反応してしまうことがある
不眠は、私にとって単なる症状というより、少し特別な意味を持つ出来事なのかもしれません。あるとき鍼灸の先生に「最近は不眠の症状ないね」と言われたことがありました。
素直に喜べばよいはずなのに、その一言が気になってしまい、その夜はかえって眠れなくなってしまったのです。
振り返ると、私にとって不眠は「症状」であるのと同時に、一種のトラウマに近いもののようにも感じます。指摘されること自体が引き金になって、不眠を呼び戻してしまったのだと思います。
今は、同じことを言われても気にしすぎずに受け流せるようになりました。これも回復の一つだったと思っています。
復職後も、不眠と完全に無縁になったわけではない
念のためお伝えすると、鍼灸に通ったからといって不眠と無縁になったわけではありません。復職後も、精神的な疲れがたまったときやパソコンを使いすぎたときは、今でも寝つきが悪くなることがあります。
ただ、休職初期のように「眠れない夜が続いてつらい」という状態からは抜け出せました。私の場合は、鍼灸を続けることが、不眠と付き合っていくための土台になったと感じています。
つらい不眠が続くときは、無理をせず医療機関にも相談してください。鍼灸は、そうした選択肢の一つとして考えてもらえればと思います。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。 不眠が鍼灸で改善した私の体験をまとめます。
・休職して最初の1か月は、ほとんど変わらなかった
睡眠リズムを固定していても眠れず、睡眠薬に頼っていました。
・2〜3か月かけて、少しずつ眠りやすくなった
仕事のストレスから離れたことと、鍼灸を始めたことが重なった時期です。
・そこから1年は、それ以上変わらなかった
最初の鍼灸院では、ある程度までしか良くなりませんでした。
・鍼灸院を変えたら、2週間で寝つきが変わった
夜中に目が覚めることも減り、朝に疲れが残らなくなりました。
・復職後も、疲れがたまると不眠気味になることはある
完全になくなったわけではありませんが、つらい状態からは抜け出せています。
不眠に悩む方にとって、鍼灸が選択肢の一つになればうれしいです。
これからも皆様に少しでも参考になる内容をお伝えできればと思っています。皆様の明日がより良い日になることを願って。