この記事の目次
体に異変を感じながらも、仕事を休む決断ができずにいませんか?
この記事では、私が休職を決めるまでの経緯をお伝えします。うつ病で休職した経験をもとに、当時の状態を正直に書きました。
読み終わるころには、「休むべきタイミング」を見極めるヒントが得られるはずです。
休職の半年前から、薬での治療は再開していた
本題に入る前に、当時の状況を少しだけ補足します。
休職の半年ほど前から、私は心療内科で西洋薬による治療を再開していました。きっかけは、なんとなく寝つけない日が増えてきたことです。
つまりこれからお話しするのは、「薬を飲みながら働いていたのに、それでも体調が悪化していった」時期の記録になります。
休職の1か月前から体に異変が出ていた
今振り返ると、休職の約1か月前から体はすでに限界に近づいていました。
当時の私の状態をまとめると、こうです。
- 薬(西洋薬)を飲んでいても眠れない
- 食事をとることが異常に疲れる
- 集中力が午前中の2時間程度しか続かない
- リモートワークでPCを使う仕事なのに、画面をあまり見たくないと思うようになった
どれも「少し疲れているだけ」とごまかせるレベルではありませんでした。それでも、仕事を休むという選択肢は頭にありませんでした。
朝、画面をつけても目が疲れて見ていられない
症状が進んでくると、朝PCを立ち上げて何かやろうとしても、画面の刺激で目が疲れすぎて体にも疲労を感じるほどになっていました。
ほぼ画面を見ていられなくて、頭も動かなくなっていました。
頭が動かない一方で、悪いことばかり次々と想像してしまうのです。「このまま仕事ができなくなったら」「職場に迷惑をかけている」「自分はもう回復できないのではないか」そういった考えが止まらず、体に余計な負荷をかけ続けていました。
少ししか働いていないのに、消耗だけが続く状態でした。
食べられなくなったとき、ようやく限界だと気づいた
眠れない、集中できない、画面が見られない——それらはまだ「頑張れば何とかなるかもしれない」と思えていました。
しかし、食事がとれなくなったとき、初めて「もう無理だ」と感じました。
食べることは意志でどうにかなるものではありません。体が拒否しているのを実感したとき、自分でも限界を認めざるを得なくなりました。
上司に「体調が悪いので、相談できるところありませんか?」と伝えました。
何かを説明しようとする気力もなく、それだけ言うのが精一杯でした。上司はすぐに時間をとってくれて、そこから休職の手続きを進めることになりました。
休職を決めて気づいたこと
当時は「もっと早く相談すればよかった」とは思えませんでした。そんなことをしたら会社に迷惑をかけてしまうと思っていて、無理してでも働こうと考えていたからです。
ただ今振り返ると、体からのサインは1か月以上前から出ていました。眠れない、食べるのが疲れる、集中できない——これらは「少し休めば治る」レベルではなく、体が本格的に助けを求めているサインでした。
私の場合、「食べられなくなる」という目に見える変化があって初めて休職に向けて動けました。今思えば、休職を決断するのが遅すぎました。もし同じような状態にある方がいれば、その前の段階の眠れない、集中できない、という時点で、一度立ち止まってほしいと思います。
いつ休職をするのが良かったか?
私が考える理想の休職のタイミングは、不眠が1ヶ月続いたらです。この段階で休職して病院で診断を受け、私の場合は痛くない鍼灸治療や漢方薬にも助けられました。早い段階で手を打てたほうが、回復も早かったのではないかと感じています。
たまに眠れない日があるのは誰にでもあると思いますが、1ヶ月間、1日おきに不眠の症状が出るようなら、私は早めに休むことをおすすめしたいです。
「1ヶ月くらい大丈夫だろう」と思う人もいるかもしれませんが、甘いです。毎晩6時間ほどの睡眠が2週間続くと、2日間徹夜したのと同程度まで思考力が落ちるという研究もあります(Van Dongenら, 2003年)。これが1ヶ月続いたらもっとひどくなることは簡単に予想ができます。
しかし、不眠くらいどうにかなると放置してしまう人も多いと思います(私自身もそうでした)。そこで、比較的短期間で体調を戻せるギリギリのラインの休職タイミングもお伝えします。
それは仕事終わりの夜に睡眠時間を十分確保したのに満足に眠れず、起床時に疲れが全く取れてないと感じたらです(正直な事を言うとこれでも遅いくらいですが)。
私の実感では、このタイミングより休むのが遅れるほど、本当の意味で健康を取り戻すまでに長い時間がかかってしまうように思います。
そもそも休職しなくて済む方法
ここまで「限界が来てから休む」話をしてきましたが、本当は、その前に手を打てるのが一番です。
私自身を振り返って思うのは、不眠が軽いうちに体を立て直せていれば、ここまで悪化させずに済んだかもしれない、ということです。私の場合は限界が来るまで動けませんでしたが、だからこそ「もっと早く頼れるものがあれば」と感じています。
このブログでお馴染みの痛くない鍼灸治療や漢方薬局での漢方薬治療は、私が回復していく過程で大きく助けられた方法です。治療を続けるなかで、風邪や不眠のような軽い不調でも気軽に相談できると知りました。その経験から、不眠のような症状が出始めた早い段階でこそ頼れる選択肢だったのではないか、と今は感じています。
もちろん、不眠が続くときや気になる症状があるときは、まず医療機関に相談することが大切です。そのうえで、体を整える選択肢の一つとして、鍼灸や漢方も検討してみてください。
痛くない鍼灸治療と漢方薬局については、別の記事で詳しく紹介しています。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。 体が出していたサインを振り返ると、次の3つでした。
・薬を飲んでも眠れない・食事が疲れる
体はすでに限界に近いサインでした。
・頭が動かないのに悪いことばかり考える
働けていないのに、消耗だけが続く状態でした。
・食べられなくなって、初めて「無理」と認められた
本当は、もっと早く動くべきタイミングでした。
そして、いつ動けばいいかの目安はこうです。
・不眠が1ヶ月続いたら
私が考える、理想の休職のタイミングです。
・十分眠っても朝に疲れが残るようになったら
ギリギリのラインです。正直、これでも遅いくらいかもしれません。
・不眠のうちに鍼灸や漢方も選択肢に
ただし不眠が続くときは、まず医療機関にも相談してください。
休む決断は、できれば体が完全に壊れる前にしてほしいです。私はギリギリまで気づけませんでしたが、この記事が誰かの「少し早めの気づき」につながれば幸いです。
これからも皆様に少しでも参考になる内容をお伝えできればと思っています。皆様の明日がより良い日になることを願って。
関連記事
- うつ病で休職する前に準備したこと|正直ほとんど何もできなかった
- 社会人2年目でうつ病になり休職に至るまでの経緯
- うつ病で休職〜復職までの全記録
- うつ病で休職直後の1か月|抗うつ薬・漢方薬の試行錯誤と絶望
参考文献
- Van Dongen HPA, Maislin G, Mullington JM, Dinges DF. (2003). “The cumulative cost of additional wakefulness: dose-response effects on neurobehavioral functions and sleep physiology from chronic sleep restriction and total sleep deprivation.” Sleep, 26(2), 117–126. https://doi.org/10.1093/sleep/26.2.117